タイトル「2017年度 経済学部シラバス」、フォルダ「2017年度 経済学部シラバス
シラバスの詳細は以下となります。
科目名   基本文献研究  
担当教員   今田 秀作  
対象学年     クラス   E4  
講義室     開講学期   後期  
曜日・時限   木2   単位区分    
授業形態   講義・演習   単位数  
準備事項    
備考   標準履修年次  2年次  
科目名(英語表記) Research Methods  
授業の概要・ねらい 近年金融取引はますます肥大化し、我々の日々の生活を含めた実体経済にも多大な影響を与えている。金融現象は「信用」や「期待」という不確実性を伴った要素を起動力とするために、融通無碍のようでもあり、また様々な状況変化に過敏に反応しつつ、大きな変動を示しがちである。こうして金融現象は通常、理解の難しい、複雑な事柄であると考えられている。我々が金融について学ぶ場合にも、複雑な諸現象に気をとられて、そもそも金融とは何であるか、またそれはいかなる役割を果たすべきかといった本質的な問題が脇に追いやられることが多い。本基本研究では、金融史研究上の古典的名著である、ウォルター・バジョット『ロンバード街』を輪読する。本書は、世界で最初の近代的金融システムとなり、また当時世界の金融センターとして機能した、19世紀後半のイギリスの金融事情を描いたものである。バジョットは本書において、類いまれな洞察力をもって金融の本質を射貫き、現代人が噛みしめるべき多くの警句を発した。金融現象が複雑化・肥大化している現代にあってこそ、本書を繙く意義は大きい。本授業では、受講者が事前に該当部分を読んでくることを前提に、毎回報告者を指名し、その報告を聞きながら、受講者が発言や討論を重ね、もって金融に関する基礎的な理解を共有することを目的としたい。  
授業計画
内容
1イントロダクション
2序論
3ロンバード街の概観
4ロンバード街が成立した経緯、および現在の形態に至った理由
5金融市場における大蔵大臣の地位
6ロンバード街における貨幣価値の決まり方
7ロンバード街の活動が何度も大きく停滞する一方、ときおり極端に活性化するのはなぜか
8イングランド銀行が、適切な銀行支払い準備の保有とその効率的管理という責務を、どのように果たしてきたかに関する詳細な解説
9イングランド銀行の管理体制
10株式銀行
11個人銀行
12手形仲買業者
13イングランド銀行が保有すべき銀行支払い準備を調整する原則
14結論
15受講者によるレポートの発表
 
到達目標 金融史研究上の古典的名著を輪読することによって、金融現象に関する基礎的理解を共有し、この分野に積極的な興味・関心を持つようになる  
成績評価の方法 受講者の授業に対する姿勢、発言の積極性、レポートの内容等によって評価する  
教科書 ウォルター・バジョット、久保恵美子訳『ロンバード街』日経BP社、2011年  
参考書・参考文献 適宜指示する  
履修上の注意 ・メッセージ 次回授業で扱う部分を事前に読んで、疑問点や論点について発言できるように準備してください  
履修する上で必要な事項 受講者には積極的な発言や討論への参加が求められる。最低一回は資料を作成したうえで、授業で報告を行ってもらう。また課題に応じたレポートを全員が作成・提出する  
受講を推奨する関連科目 国際金融史Ⅰ、西洋経済史  
授業時間外学修についての指示 授業に先立って該当部分を読んでくること。また不明な点は授業終了後であっても、教員に積極的に質問すること。専門用語は自ら辞典類を使って、意味を掴むようにすること  
その他連絡事項  
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